赤ちゃんの頭蓋骨、大人と何が違うの? 〜成長の仕組みと歪みとの関係〜
赤ちゃんの頭の形が気になるとき、「いずれ治るよ」と言われることもありますよね。
でも本当にそのままでいいのでしょうか?
実は、赤ちゃんの頭蓋骨は大人とはまったく違う“成長途中の構造”になっていて、その仕組みを知っておくことで、将来の発育や健康にとってとても大切な判断ができるようになります。
今日は、「赤ちゃんと大人の頭蓋骨の違い」について、専門的な視点からわかりやすくお話していきます。
赤ちゃんの頭は“動く骨”でできている
生まれたばかりの赤ちゃんの頭の骨は、実は一枚岩のようにつながっているわけではありません。
おでこの前頭骨(ぜんとうこつ)、頭の左右の頭頂骨(とうちょうこつ)、うしろの後頭骨(こうとうこつ)、耳のあたりにある側頭骨(そくとうこつ)、そして眼の奥にある**蝶形骨(ちょうけいこつ)**など、いくつもの骨がバラバラの状態で存在しています。
この骨と骨の間には「縫合(ほうごう)」と呼ばれる柔らかいすき間があり、まだ完全にはくっついていません。
そのおかげで、赤ちゃんの頭は柔らかく、圧に合わせてわずかに形が動くようになっているのです。
なんでそんなに柔らかいの?その理由とは
この柔らかさには、ちゃんとした意味があります。
まず1つ目の理由は出産のためです。
赤ちゃんはとても狭い産道を通って生まれてきます。
そのときに頭の骨が少しずつ重なり合い、変形することで、スムーズに外の世界へ出てこられるのです。
そして2つ目の理由が脳の成長。
赤ちゃんの脳は、1歳までに大人の約70%ほどまで急成長します。
その急激な変化に合わせて、頭の骨もしなやかに広がっていけるよう、可動性のある構造になっているんですね。
泉門(せんもん)って知ってますか?
赤ちゃんの頭をさわると、頭頂部に「ぺこぺこ」する部分がありますよね。
それが**泉門(せんもん)**と呼ばれる、骨がまだ閉じていない柔らかい部分です。
特に大きいのが、前頭骨と頭頂骨のあいだにある大泉門(だいせんもん)。
ここは生後1年半〜2年くらいまで開いていて、頭の中でどんどん大きくなる脳のスペースを守ってくれています。
大人の頭蓋骨は“完成された構造”
一方で、大人になるにつれてこれらの骨は少しずつ癒合(くっついて)していきます。
成長が進むにつれて縫合は閉じ、泉門も自然にふさがり、やがて頭蓋骨は一体化した強い構造へと変化していきます。
大人の頭蓋骨はしっかりと硬くなり、もはや形が大きく変わることはありません。
つまり、形を変えやすいのは「赤ちゃんのうちだけ」ということ。
これは、良くも悪くも…なんです。
柔らかいからこそ、歪みやすい
赤ちゃんの頭は成長のために柔らかく作られています。
でもその分、外からの圧力にとても影響されやすいという特徴もあります。
たとえば、
-
いつも同じ方向を向いて寝ている
-
抱っこの仕方が偏っている
-
体に緊張や反り返りがある
こうした状態が続くと、特定の場所にだけ圧がかかって、骨の形が変わってしまうことがあります。
これが、よく耳にする「絶壁」「斜頭」「長頭」などと呼ばれる頭の形の変形です。
頭の形は“全身の使い方”の結果でもある
赤ちゃんの頭の歪みは、単に「寝かせ方」だけが原因ではありません。
実は、体の使い方のクセや筋肉の緊張、首や背骨のバランスが大きく関わっています。
たとえば首がいつも右に傾いていると、当然右側ばかり下になって寝てしまいますし、背骨が反っていると後頭部に強い圧がかかります。
だからこそ、頭の形を整えるには、頭だけを見るのではなく、全身を整えていくことが大切なんです。
まとめ:赤ちゃんの頭の骨は、育つ途中にある“未来のかたち”
赤ちゃんの頭蓋骨は、大人とは全く違う「成長途中の動く骨」でできています。
そしてその動く骨は、日々の過ごし方や身体の使い方によって、良くも悪くも形が変わっていきます。
だからこそ、「まだ小さいから大丈夫」ではなく、
成長途中だからこそ、今できるケアがとても大切なんですね。
もし赤ちゃんの頭の形や向き癖が気になるときは、
その背景にある“身体全体の使い方”を見直してみてください。
小さな変化が、将来の大きな成長につながります。
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