おねしょの原因と改善策

【おねしょ・夜尿症の主な原因】
1. 膀胱容量が小さい
・夜間に尿を溜める力が弱い
・膀胱が成長途中で小さいままの場合

2. 抗利尿ホルモン(ADH)の分泌不足
・本来、夜間は尿量を減らすホルモンが分泌される
・このホルモンが少ないと、夜も大量に尿が作られてしまう

3. 深い眠り(覚醒障害)
・尿意を感じても目が覚めない
・脳と膀胱の連携がまだ未熟な場合

4. 生活習慣・心理的要因
・水分摂取過多(特に夕方以降)
・ストレスや緊張、不安(環境の変化など)

5. 遺伝的要因
・親が夜尿症だった場合、子どもにも起こりやすい

【改善方法・対策】
1. 生活習慣の改善
夕方以降の水分摂取を控える(目安は夕食後200ml以内)

塩分やカフェイン(チョコレートやお菓子)を控える

寝る前に必ずトイレに行く習慣をつける

2. 排尿トレーニング
日中にトイレを我慢しすぎず、定期的に排尿

排尿時に「しっかり出し切る」意識を持つ

骨盤底筋トレーニング(お尻や尿道を締める練習)も有効

3. 夜中に一度起こす(覚醒訓練)
寝入り3時間後を目安にトイレに行かせる

無理に起こさず、自然にトイレに誘導するイメージ

4. 心理的ケア
叱らない、責めない(自己肯定感が大事)

成功体験を増やして自信をつける

ストレス源があれば取り除く(家庭・学校環境など)

5. 医療的アプローチ
小児科や泌尿器科での相談

抗利尿ホルモン製剤(デスモプレシン)や膀胱トレーニングの指導

場合によってはアラーム療法(おねしょアラーム)も有効

高安柔整院