【赤ちゃんからの神経発達と夜尿症の関係】
神経発達の基本順序
原始反射(生まれつき)
感覚統合(皮膚・筋肉・関節の感覚)
姿勢反射・バランス能力
体幹・四肢のコントロール
骨盤・尿意コントロール(排泄機能の発達)
脳と内臓、自律神経の成熟
認知・行動の自己制御
【夜尿症に関係しやすい「抜け」や「未発達な部分」】
1. 骨盤・体幹のコントロール不足
赤ちゃん時期のハイハイ・立っち・歩行などで体幹や骨盤の安定性が育ちます。
これが不十分だと、骨盤底筋群や尿道括約筋がうまく働かず、排尿のコントロールが苦手に。
2. 脳幹~自律神経系の未成熟
尿意を感じるセンサー(膀胱)と、脳幹(延髄)や自律神経が未発達だと、夜間に尿意を感じても目が覚めにくい。
赤ちゃんの頃からの「寝返り」「うつ伏せ」「体の左右差」をしっかり使えていないと、脳幹系の発達が遅れることがある。
3. 感覚統合(特に深部感覚・触覚)が未発達
おむつ時代に「濡れても不快と感じにくい」
皮膚や筋肉からのフィードバックが鈍いと、「今、膀胱がいっぱい」という感覚が伝わりにくい。
結果、夜間の排尿反応が鈍くなる。
4. 原始反射の残存(モロー反射・ガラント反射など)
乳幼児期に統合されるはずの原始反射が残っていると、体幹・骨盤の安定が悪く、無意識下での排尿コントロールに影響する。
特に**ガラント反射(背中を刺激すると腰が曲がる反射)**が残っていると、骨盤周りの筋肉がうまく働かず、夜尿症に関与することがある。
【まとめ】
夜尿症は「神経発達が途中で抜けた・飛ばした部分」が影響することが多いです。
骨盤と体幹のコントロール不足
脳幹や自律神経の未発達
感覚統合の未熟さ
原始反射の残存
これらが複合的に関わって、夜間の尿意感知や膀胱コントロールがうまくいかず、夜尿症になるケースがあります。
次回はこれらの発達の抜けを埋める具体的な方法を解説します
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